私たちコソガイは普段、くらしや子育てにかかわる情報を取材して、自分たちのサイト「鎌倉くらしと子育てガイド」で発信しています。サイトができて今年で25年。約80の記事コンテンツに約1,400件のお店や施設の情報を掲載し、子育て家族からシニアまで、いろんな方にご覧いただいています。
現在はメインスタッフ4人 お手伝いスタッフ数人の少人数で、「鎌倉くらしと子育てガイド」の他に、この「鎌倉コソガイレポート」など7つの関連サイトを運営し、この街の様々なテーマの情報を取り上げて伝えています。

情報だけではなく、サイト外で交流会やワークショップなどを実施しました。リアル対面で様々な事業をしてきました。
人力車有風亭とコラボした七五三の撮影サービス「有風亭フォト」は、この秋から出張撮影サービス「鎌倉コソガイ写真部」に生まれ変わり、七五三以外にも様々な撮影シーンに対応しています。
さて、数年前から私たちは「鎌倉むかし物語」の取り組みに力を入れています。このまちには、おじいさん・おばあさんが語る「ちょっとむかし」や、タヌキや大蛇が登場する「むかしむかし」の、地域ならではの物語がたくさんあり、これを紹介するのです。

お話を調べ、聞き取り、文章をつけて地域の画家さんの絵とともに、まずはサイトで掲載を始めました。2022年にサイトがスタートし、順次お話を公開していきました。
サイト掲載を始め、まもなく図書館や商店のウインドウで展示する取り組みを始めました。
「昔ばなし」が人のいる街に行った、という感じです。図書館で本の貸し出しを待つ人、商店で入店の順番を待つ人が目を止めてくれました。こうして18の物語がサイトから飛び出しました。

さらにその物語を紙芝居にしました。
紙芝居になったことで、様々なところで上演できるようになりました。5つの頭を持つ龍や、たぬきの和尚の話が、公会堂や公園や高齢者施設で語られます。その都度、お客さんから話しかけたり質問が出たり。反応があるのはありがたいことです。私たち自身にも発見があります。

紙芝居とワークショップで、物語の世界観の体験もしました。
玉縄小学校でのユリ授業、実は私たちが紙芝居を作ったきっかけもここにあります。ユリと玉縄小学校の関係を小学校1年生に伝えるために、紙芝居にしてほしい、と先生から提案があったのです。
夏休みの今泉小学校の学童クラブでの紙芝居+ワークショップ。
「散在が池の大ウナギ」の舞台は、今泉にある実際の池。この池で生き物を取ると恐ろしいことが起こる、という何だかホラーみたいなストーリーです。
散在が池は危険で入れない。だったら工作で自分たちの池と生き物を作って釣ってみよう、と声掛けをしました。みんな汗だくで熱中しました。

いろんな世代の人とアクションを通して、歴史がつながっていることを感じます。
さて、こんなたのしい昔ばなし。でも私たちだけではなかなか広がっていきません。広げるためには、さらなる取り組みが必要だと感じています。
先日、この「紙芝居プロジェクト」の活動資金として、NPO支援かまくらファンドより10万円の助成金をいただきました。ありがたく活用していきます。

むかし話として伝わって残ってきたものには、その時の人の思いと意味が息づいています。鎌倉の自然と人々の暮らしから生まれ、身近なお話として伝わり、今私たちがいる場所、時間とつながっています。私たちは、この街のみなさんとそんなお話を共有したいと、心から願っています。
投稿者:CanCan








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